2008年6月15日
サミット環境展に浄化槽調整剤を出品/固形化で機能アップ 2008年6月14日 北海道新聞朝刊
【新ひだか】静内衛生社(行方正雄社長)は、自社が開発した浄化槽用固形機能調整剤「イグアス-EX」を、19日から3日間、札幌ドームで開かれる北海道洞爺湖サミット記念環境総合展2008(実行委主催)に出品する。全国的にもユニークなエコ商品の普及に期待を寄せている。(竹田智)
機能調整剤は浄化槽の汚水処理の働きを助けるもの。同社は2005年、家畜ふん尿と、下水道終末処理場から排出される汚泥をリサイクルした機能調整剤を開発。従来型の顆粒(かりゅう)、粉末状の製品は排水流入時に浄化槽外に流出する可能性が高かったが、固形化することでその難点を克服した。また、複数種の有用バクテリアを含んでおり、浄化槽の機能を早期に働かせることができる。
こうした先進的な開発が認められ、今年3月には道の「これが北海道発のオンリーワン!」、4月には「北海道認定リサイクル製品」に選定された。現在、全国の家庭用浄化槽で使われ、年間12万個を生産している。
環境総合展ではサミットを直前に控え、最新の環境製品、技術を中心とした展示などが行われる。同製品が出品される廃棄物処理・リサイクルのコーナーには道内外の企業40社が参加する。
同社は「これまでは家庭用浄化槽で使われてきたが、今後は大型浄化槽や下水道終末処理施設などにも利用を広げたい」としている。(注:これと同様の内容の記事は2008年6月13日の読売新聞にも掲載されました)